当社の取り組み
厚生労働省が公表した「令和5年度雇用均等基本調査」の結果によれば、男性の育児休業(産後パパ育休含む)の取得率が30.1%に上り、前年の17.13%よりも13%増加した結果となりました。これに伴い、政府は2025年までの取得率を50%とする目標に引き上げ、社会的にも男性の育児休業取得推奨の流れが大きく進んでおります。一方で取得日数に着目すると「5日~1か月未満」の期間で取得する割合が42.4%となり、まだまだ取得期間についての課題が見受けられます。当社は、従業員が様々なライフステージに直面しても仕事とプライベートを両立し、個人の求めるライフワークバランスを追求し続けられる環境の整備がより社を成長させる要因になると考えており、企業の自発的な次世代育成支援に関する取組を促すため、行動計画に定めた目標を達成したなど一定の基準を満たした企業に対して申請することにより、厚生労働大臣の認定を受けることができる制度である「くるみん認定」を取得し、男性育児休業取得率の向上等を目指し様々な社内での啓発を実施しております。
今回、実際に取得された方の率直な感想や、家族の声などをインタビューし広く周知することで、男女問わず育児休業への理解・関心が深まることを期待し、「取得者の声」を随時ご紹介して参ります。
男性育休取得の声
インフラシステム部 S・Hさん
■今回、育児休業を取得しようと思ったきっかけを教えてください
今回3人目の子どもになりますが過去に育休を取得しておらず
妻が苦労しているのを見ていたので自分も仕事をしながら手伝うというスタンスではなくしっかり育児に専念出来ればと思いました。
■育児休業を取得するにあたって不安はありましたか?
復職後スムーズに業務再開できるのか?
元の業務に戻れるのか?といった不安はありました。
■育児休業を取得してみてどうでしたか?
大変なこともありますが、子どもの成長を断片的ではなく常に見ることが出来たのはとてもよかったです。
■(配偶者の方へ)旦那さんが育休を取得してどう感じましたか?
今までの育児は孤独を感じる瞬間もありましたが
今回はパパが積極的に面倒を見てくれてとても嬉しかったです。
■これから育休取得を考えている男性従業員の方へ一言お願いします
仕事と育児の両立は実際難しいです。
またとない機会なので育休取得して、産まれてくる子どもを可愛がってあげてください。
総合管理部 Y・Mさん
■今回、育児休業を取得しようと思ったきっかけを教えてください
上の子が産まれるタイミングが社会的に新型コロナウイルスの影響が大きい時期であったため、出産の立ち合いもできなかったことなどもあり今回の第二子については、より関われる機会を持ちたかったという点と、妻の復職がスムーズに進められるようにしたくて取得しました。
■育児休業を取得するにあたって不安はありましたか?
自分の職位の都合、判断が必要な対応など職務上なかなか他のメンバーへお願いしにくい業務の対応をどうするかという点や、通常対応しているタスクのうち取得予定期間を鑑みて事前に終わらせること、復帰後対応することなどの精査を行いましたが、終わるか?などの不安は常にありました。
結果的には、ある程度対応・判断方法を体系化することでカバーでき、スケジュールもどうにか調整出来たので安心しました。
■(配偶者の方へ)旦那さんが育休を取得してどう感じましたか?
産後は体がボロボロですが、子供は目を離せずという状況でしたので本当に助かりました。加えて、子供と関わる機会が必然的に増えたことで、子供もパパ大好きでいてくれて、ママじゃなきゃダメということも無かったのでそういう点でも良かったと思います。私自身の復職も計画的にできてとても助かりました。
■育児休業を取得してみてどうでしたか?
出生時育児休業も含めて分割で取得を行いましたが、1ヶ月で全然顔も大きさも変わり、出来ることが増えていくのは何度経験しても驚きでした。
上の子でも大変でしたが、夜中の2・3時間おきのミルクや、夜泣きなどのワンオペだと辛いことも手分けして対応することが出来て良かったです。
上の子がいる中での下の子の子育てはまた違った大変さがあるなという新しい気付きや、それぞれの成長を垣間見ることが出来てとても良い経験でした。
■これから育休取得を考えている男性従業員の方へ一言お願いします
取得するもしないも、各家庭の事情・状況などにより決めることですので、お互い納得しているのであれば絶対取らなきゃというものでは無いと思っています。
ただ、取らなかった方は育児に注力する方を精力的にサポートしてあげられることが重要だと思います。
育休を取ることが大切なのでは無くて、子供・家族のためにどのような形で関われるか・一緒に歩めるかが重要だと思いますので、育児休業はその分かりやすい1つの手段・形として
当社の様々な制度を上手に利用しながら、良い方法を選択できると良いのかなと思います。子供の成長はあっという間ですので是非楽しみながら関わってみてください。
数字で見るHRNと育休
これまでの記録(2020年~)
男女別 取得状況
事業年度 | 対象者数・取得者数(男性) | 割合 | 対象者数・取得者数(女性) | 割合 |
2020年7月~2021年6月 | 対象:2名 取得:1名 | 50% | 対象:1名 取得:1名 | 100% |
2021年7月~2022年6月 | 対象:4名 取得:2名 | 50% | 該当なし | – |
2022年7月~2023年6月 | 対象:2名 取得:1名 | 50% | 対象:1名 取得:1名 | 100% |
2023年7月~2024年6月 | 対象:1名 取得:1名 | 100% | 対象:1名 取得:1名 | 100% |
2024年7月~2025年6月 |
当社では、従業員の平均年齢が若いことも有り(2025年5月時点:30.5歳)そもそもの該当者が少ない状況ですが、従業員の年齢層も日本における出産平均年齢に近づき、今後該当する社員が増加してゆくと想定しており、現に2024年(1月~12月)では8名の従業員に子供が産まれ、これから更に妊娠・出産といったライフステージを迎える社員が増えること思われます。
当社では健康経営を始めとする様々な取り組みと一体的に育児休業の取得の推進を行い、従業員が様々なライフステージを迎えても安心して働き続けられる環境整備を進めて参ります。
【注】
※各事業年度における、期間中に生まれた子に対する取得状況及び取得日数となります。従って、事業年度跨ぎでの取得の場合でも、出生日の属する事業年度の取得者数でカウントしております。
※子が産まれた時点で育児休業の取得対象外(法令に定める、労使協定等で除外できる)従業員については、分母・分子より除しております。
※各事業年度において対象者が存在しない場合は、「該当なし」と表記しております。
取り組みの実績
■TOKYOパパ育業促進企業認定2024(ブロンズ)
男性従業員の育業取得率を一定割合達成し、今後も継続して取得を促進する企業に対する認定で
男性育児休業の取得が50%以上75%未満の取得率の企業については「ブロンズ」の認定が付与されます。
当社は2024年10月7日付で取得致しました
■くるみん認定(2024)
企業の自発的な次世代育成支援に関する取組を促すため、行動計画に定めた目標を達成したなど一定の基準を満たした企業に対して申請することにより、厚生労働大臣の認定を受けることができる制度です。当社では、不妊治療と仕事の両立にも取り組んでおり、「くるみん認定」にプラスした認定(プラス認定)を受けております。
参考:厚生労働省 くるみんマーク